三陽商会は「ごみゼロの日」の5月30日、スペイン発のサステイナブル(持続可能な)ファッションブランド「エコアルフ」を玉川高島屋SC南館に開いた。国内では渋谷の路面店、三陽商会の旗艦店「ギンザ・タイムレス・エイト」に続く3店目。当初、4月のオープンを予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期となっていた。
(関麻生衣)
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同店の売り場面積は約130平方メートル。木や鉄、コンクリートといった持続可能な資源を使いながらクリーンでモダンな店内にした。海洋ごみが服の生地になるまでの過程を什器で見せているのもキャッチーだ。海で回収されたペットボトルなどの廃棄物、フレーク、チップ、綿、生地をディスプレーした。
今回のオープンを皮切りに、これまで渋谷店で一部揃えていたキッズコレクションの販売を本格化する。ファミリー層が多い二子玉川の土地柄に合わせた。店内にはキッズスペースも設け、子供も楽しく、ファッションを通じて環境問題について考え、学べる店を目指した。キッズコレクションは今後、銀座の店舗と渋谷店、ブランド公式サイトでも拡充する。
二子玉川店で販売する商品はキッズのほかに、全体の20~30%を占めるブランドのアイコン的なシューズ、メンズ、ウィメンズ、バッグなど雑貨、ヨガウェアで構成する。
第一事業本部新規事業ビジネス部エコアルフ企画課長の下川雅敏さんは「渋谷の路面店はファッションやエコへの関心が高いお客様が多く来店している印象だが、二子玉川ではライフスタイルの一つとして幅広い新たな客層にアプローチできると期待している」と話す。地域での環境保全活動など参加型の企画もしていく考えだ。