三陽商会「サンヨー」 復刻ラインで森下公則氏と協業

2017/10/16 04:27 更新


 三陽商会はコートブランド「サンヨー」から、復刻ライン「ブルーフラッグ」の販売を始めた。第1弾はデザイナーの森下公則と協業し、「ブルーフラッグ+キミノリ・モリシタ」として、綿100%のコートを揃えた。販路は三陽銀座タワーと直営オンラインストア「サンヨー・アイストア」、セレクトショップなど。今年2月から進めている経営計画に沿ったもので、新たな販路や顧客の獲得を狙う。

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 紳士と婦人ともに3型ずつあり、ダブルブレストやシングル前のバルマカーンコート、ベルテッドなどがある。6万9000~8万6000円。

 素材は100番手三子糸使いのウェザークロス(丈夫で防水性を備えた織物)で、シルケットやサンフォライズ加工をあえて避けたナチュナルな雰囲気。背裏仕様の裏地は、薄手でありながら強度のある馬布を、総裏仕様の裏地と袖裏には、キュプラ・綿のカルゼを使った。ボタンは本水牛の三つ穴で、強度が保てる限界まで薄くした。前端に綿テープを挟んで縫製し、製品洗いをすることで、コートに膨らみを持たせた。

 紳士用はパイピング側に落とすカゲコバステッチ、婦人用はノーステッチで仕上げミニマルなデザインにした。生産は自社工場のサンヨーソーイング青森(青森県七戸町)。


「ブルーフラッグ+キミノリ・モリシタ」 ベルベッドで、ボリュームのあるシルエットが特徴のマキシコート 


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