ジーンズ加工主力の三備地区、各社の業績堅調　服地はユーズド感が映えるもの中心に

　ジーンズの加工を主力とする三備地区の各社は、マーケットでデニムアイテムが堅調なことから、順調な業績推移を見せている。海外ブランドからの受注が進んだところ、新設備を稼働させたところなど、意欲的な動きが目立つ。テキスタイル分野はユーズド感を生かすニーズが続いており、それに沿った提案の充実が目立つ。

豊和

独自の脱色加工の受注増

　豊和（岡山県倉敷市）は、オゾンを活用して凹凸部分のあたりを強調する独自の脱色加工「ドロップ」の受注が期待通りに増えている。ブルーデニムだけでなくカラーデニム製品の引き合いも多い。24年秋に取引先向けに実施した工場ツアーの効果も出て、第1四半期（25年5～7月）は前年を上回る売り上げになった。