東京・巣鴨のサンクリエーション(太田明良社長)は、シニア世代のネガティブなイメージを打ち破り、「格好良さ、すてきさ」を表現するプロジェクト「エガオ・エクスクルーシブ」を立ち上げた。プロジェクトに共感したファッション業界のトップクリエイターを起用し、新たなシニア像を作り出している。
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同社は、50代以上の女性に向けたトータルビューティーを展開している。シニア世代専門の写真館、美容室、洋品店、ネイルサロン「えがお爪工房」、エステサロン「えがお美癒堂」、「すがもモデル事務所」を運営し、顧客は全国に広がっている。しかし太田社長は「多様化の中だが、シニア世代に対してステレオタイプな旧来のイメージを持っている人がまだ多い。年齢を重ねる美しさ、シニアの美しさの価値を高めていく」として、情報発信を強化する。

プロジェクトは、フォトグラファーの久富裕史氏、ヘアスタイリストのTETSU氏、メイクアップアーティストのCOCO氏、スタイリストの吉田太郎氏に、太田社長もプロデューサーとして加わる。シニア世代に向けた「えがお写真館」をベースに撮影などを行い、クリエイティブなシニアの姿を発信する。モデルは一般公募し、全国から100人以上の応募があった中から、50~90代と幅広い世代の5人を選んだ。

同社ではこれまで、トータルビューティーを提案するなかで、「すてきに変身していくプロセスを踏んでいく自分自身に感動し、見ていた家族もほほ笑んでいる」様子を見てきている。今回はさらに、トップクリエイターの企画により、「若返り」ではなく、「年齢を重ねた格好良さ」を、見てほしいとしている。

5月からは雑誌『クロワッサン』で連載がスタートするなど、新たなイメージの打ち出しを強化していく。