ローズバッドはオリジナルブランド「ミチ」の18年春夏物で既存の品揃えよりも「ワンランクアップした上質な商品を打ち出す」ことでファッション感度の高い30代女性を対象顧客層に広げる。
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同ブランドは18年春夏に直営全21店で販売。同社は今後、オリジナルブランドの比率を高め、雑貨も含めて品番数を絞り込むことで利益率向上につなげる。ミチの来春夏物のコンセプトは「二面性を楽しむ」。エッジの利いたカラーバランスや立体感のあるディテールを特徴とする。カジュアルとモード、フェミニンとマスキュリンなど異なるテイストや素材感によるコーディネートを提案する。コクーンシルエットのトレンチ風コート(2万7000円)は、清楚(せいそ)なホワイトブラウスと組み合わせる。ボトムは裾に鮮やかなオレンジの顔料プリントを施したラフな触感の麻のハイウエストスカート(2万1000円)。白と赤のストライプをバイアスに切り替えたスリーブコンシャスブラウス(1万6000円)は、チノのフルレングスのワイドパンツ(1万7000円)とコーディネートする。
ミチは17~18年秋冬に発売。「従来の商品提案だけでは満足できない顧客が増えている。狙う客層と同年代のスタッフがデザインを手掛けることで、30代女性からも共感されるブランドを意識した」としている。今秋冬物はローズバッドの主要10店でミチを先行販売して好調な出足となった。メルトン地のスタンドカラーのロングコート(3万9000円)や、ざっくりとしたローゲージニットプルオーバー(1万5000円)など、従来のローズバッドよりも高い価格帯が売れ筋となった。「おしゃれを楽しみたい子育て世代からも支持される要素があり、顧客層の間口を広げることができた」としている。
18~19年秋冬に向けても新たに複数のオリジナルブランドを立ち上げる予定。エスニックやストリートテイストなどのミックスを得意とし、雑貨を含め1シーズンで約2500品番を品揃えしてきたが、これを「7掛け程度に抑え」てプロパー消化率を高める方針だ。