ライトオン下期 客数増へ三つのPBをリブランディング

2020/04/17 06:27 更新


 ライトオンは下期(20年3~8月)、上期が客数減で苦戦した対策として、MDを修正する。強みのアメカジテイストは維持しながらも、トレンドを加味した商品や手頃な価格帯の商品を増やし、ターゲットを拡大する。三つのPBをリブランディングし、新たなカテゴリーの商品を提案する。

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 上期は2ケタの減収だった。既存店は客数17.3%減に対し、客単価14.9%増だった。PBの品質を向上させたことで一品単価が上昇したが、消費増税と時期が重なり消費者に受け入れられなかった。例えば、秋冬のアウターの中心価格は、5000~1万円から5000円上振れした。加えて「アメカジ原点回帰」を進めたあまり、商品構成がメンズの定番品に偏り、客層が狭まり20~30代の客離れを招いた。

 この反省を踏まえ、PBはメンズ・レディス・キッズすべて、SCで競合するファミリーカジュアル業態と同価格、もしくは値頃感のある価格に改める。メンズ・レディスは、幅広い客層を獲得するための新カテゴリーを加える。

 メンズ・レディスの「ラグマシーン」をコスパ型トレンドカジュアル、メンズ「プラスワン」、レディス「ハニーサックルローズ」をきれいめカジュアルとして再構築する。新商品は一部試験的に販売を始めているが、本格展開は今秋からとしている。

 通期業績は、新型コロナウイルス感染防止対策で店舗を休業、時短営業のため計画を未定とした。コロナ終息までの期間、大幅な減収が見込まれることから、仕入れや販売・管理費のコントロールを強化する。売り上げに合わせた適量の発注・生産に努める。人件費は、雇用を維持しつつ、雇用調整助成金などの支援策を最大限活用する。賃料はディベロッパーと協議を進める。下期は出店4、退店17で、期末店舗数452の計画。

「プラスワン」のベストと7分袖が2枚組になっているTシャツ(3990円)
「ハニーサックルローズ」の花柄プリーツスカート(3990円)


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