企業によって、社風や求める人材は違う。学生に、働く環境や働き方、魅力、特徴を丁寧に伝える取り組みや工夫を凝らし、選ばれる企業を目指している。コミュニケーションも大切にし、入社後も企業の土台となる人材が活躍、スキルアップできる環境を整備している。
海外展開強化へグローバル人材も歓迎
「マリメッコ」や「イルビゾンテ」など、海外ブランドを日本市場に根付かせ、育ててきたルックホールディングス。インポートブランドビジネスを軸とする同社の社風や採用への考え方について、人事総務部人事課の伊藤優希さんに総合職の採用を中心に聞いた。
――会社の特徴や強みは。
ブランドを日本に導入するだけでなく、マリメッコやイルビゾンテのように日本で長く愛されるブランドへと育ててきた経験や目利きは当社ならではだと感じています。
また、新卒採用が中心で長く働いている社員が多いことも特徴の一つ。〝人がいい〟会社だと実感しています。分からないことがあれば先輩に相談しやすく、一つ聞けば十のことを教えてもらえるような雰囲気があります。
――採用活動で大切にしていることは。
一人ひとりと丁寧に向き合うことを大切にしており、グループ面接は行っていません。個別面接でじっくり話し人柄を見ることを心掛けています。25年入社からは4年制大学に加えて、短大・専門学校卒業の方も総合職採用の対象とし、幅を広げています。
幅広い業務に関わる
――求める人物像は。
ファッションが好きという気持ちは大切ですが、その感性と同じくらいビジネスとしてファッションを捉えられる人を求めています。店頭の動きや数字を踏まえ、企画などに落とし込んで考えられる人材が理想です。
総合職は幅広い業務に関わる可能性があるだけに、環境の変化に前向きに対応できる柔軟性や、学び続ける姿勢も欠かせません。素直で前向きに仕事に向き合える人は、成長が早い印象があります。新入社員の場合はスキルだけでなく明るさやフレッシュさも大切で、あいさつなどの基本的なコミュニケーションも重視しています。
中期経営計画では海外展開を重視していることもあり、グローバル志向を持った人材への期待も高まっています。語学力は必須条件ではないものの、海外出店を見据えて採用の際には意識しています。26年入社では日本語と英語を話せる外国籍の社員を採用するなど、グローバル人材の獲得にも取り組んでいます。英語を使って働きたいという学生も増えており、そうした志向を持つ方にも関心を持ってもらえればと思います。

適性を見つけて
――入社後の働き方は。
当社では部署や職種の異動が比較的多く、自分では気付いていなかった適性を見つける機会にもなっています。特に若手のうちは部署や職種をまたいで異動するケースも珍しくなく、その人に合った場所を見つけることも目的の一つです。年1回の自己申告制度を通じて、現在の仕事への適性や希望を伝える機会も設けています。
入社後はまず約3週間の新入社員研修があり、社内ルールやビジネスマナー、各部署の仕事内容などを学びます。配属が決まり、入社半年ほどはOJT(現場教育)で先輩社員に同行しながら業務を覚えていく流れです。営業の場合は少ない店舗からスタートし、段階的に担当を広げていきます。
私自身も営業配属当初は商品知識もない中で、社歴の長い現場のメンバーとのコミュニケーションに戸惑うこともありましたが、とにかく店頭に足を運び続け、販売員の方々に支えてもらいながら少しずつ成長できました。分からないことは聞きやすい環境が整っています。
■会社概要
- 売上高:521億1700万円(25年12月期)
- 主要ブランド:A.P.C.、イルビゾンテ、マリメッコ、キース、スキャパ、スマイソン、レペットなど
- 従業員数:939人(24年12月末・連結)
(繊研新聞本紙26年2月13日付)
