遠赤外線の血行促進作用で筋肉の疲労回復をうたう〝リカバリーウェア〟と呼ばれる製品の流通を取り巻く問題が少しずつ改善に向かい始めている。対象とみなされている製造・販売業者は、厚生労働省が一般医療機器について昨年に示した一連の取り決めにのっとって動き出した。厚労省もこれまで不十分だったチェック機能を強化し、一般医療機器として不適切な届け出を未然に防ぐ構えだ。
(小堀真嗣)
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厚労省によると、昨年新設された「家庭用遠赤外線血行促進用衣」の自主基準にどうすれば適合できるかという問い合わせが最も多い。その中で示された試験方法に対する意見もあり、「科学的に妥当だといえる試験方法があれば、基準を作成した日本医療機器工業会にぜひ提案してほしい。自主基準を改訂することもできる」(厚労省医療機器審査管理課)という。