レディスカジュアル専門店のR1000は、ウクライナ危機を機に社会課題解決に貢献するための社内プロジェクトを立ち上げた。発起人は商品企画部部長の小杉真理子さんと同部バイヤーの上田麻乃さん。NPO法人(特定非営利活動法人)の子供地球基金と組んで作成したエコバッグの販売も始めた。
「おしゃれのチカラを違うカタチに」の思いを込める。「可愛いと思って手に取った商品が社会課題の解決につながる。お客さんの自然な参加を促したい」(上田さん)。活動は「必要なことを、必要なタイミングでお客様と一緒に最大限行う」のを重視する。そうしたなかで同基金との取り組みが実現した。
同基金は「子どもたちの絵で地球を塗り替えよう」をスローガンに、病気や戦争、災害などで傷を負った子供たちの心をアートで癒やすのが目的。画材や絵本などを寄付している。R1000は年間10万円と絵の使用料を納め、子供たちの絵をアパレル製品にして販売する。
作ったエコバッグは3種。「レトロガール」「レトロガールキヴィ」「エムズエキサイト」の全店で販売。プラスチック製買い物袋を減らす意図もあり、購入商品をエコバッグで持ち帰ってもらうのを狙った。実際、他のバッグよりも売れ行きは順調という。鮮やかなグリーンが目を引く猫の絵が一番人気。あくまで社会課題に目を向け、共感して参加してもらうため、200円と値頃にしたのも良かった。
同基金との取り組みを継続し、他のNPO法人へも寄付していきたいという。