仏プランタン ポストコロナの百貨店へ衣替え

2021/06/08 06:29 更新


初めて百貨店に開設した「オ・ヴィゥー・カンプール」

 【パリ=松井孝予通信員】プランタンが他のパリ百貨店に先駆け、ポストコロナの売り場改革に乗り出した。生活と消費意識の変化をコンセプトに他店と差別化し、旅行客狙いの高級路線よりも、ローカル市場再開拓へ舵(かじ)を切る。

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 パリ本店では都市封鎖緩和による再開業に合わせ、ライフスタイル百貨店を打ち出した。メンズストア(メンズ館)4階の1500平方メートルをカジュアルウェア&アウトドア売り場に改装オープンし、アウトドア40ブランドのうち半数以上が同店の独占販売となった。野外レジャー用品の老舗「オ・ヴィゥー・カンプール」が初めて百貨店に進出し話題となっている。

 フィットネスにも着目した。ローイングマシン「ウォーターローワー」、木製トレーニングマシンの独「ノルド」の期間限定店を9月から開催する。アクセサリーの逸品を集めたセレクションコーナーでは、洗練されたデザインの自転車用ヘルメットの仏「エジッド」、自転車サドルの老舗英「ブルックス」を独占販売する。

 ウィメンズストア(レディス館)ではアスレジャーをテーマにした売り場を9月に開設する。ここではアクティブウェアの仏サステイナブル(持続可能な)ブランド「リュズコレクション」をはじめ、リサイクル素材や環境負担の少ない素材を使用するブランドを多数揃えた。「アディダス」とカーリー・クロスの協業コレクションも国内で独占販売する。同館では夏休み明けに新プロジェクトによる売り場がオープンする。

メンズストア カジュアル&アウトドア売場

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