産業技術総合研究所、神戸大、カネカ PLAのもろさを大幅に改善

2024/04/11 06:26 更新有料会員限定


 産業技術総合研究所(産総研)は神戸大学、カネカと共同で、ポリ乳酸(PLA)のもろさを大幅に改善させると同時に、土壌中や海洋中での生分解性を向上させる改質技術を開発した。生分解性ポリマーを改質材として使用することで効果が得られた。

(中村恵生)

 PLAはバイオベース100%で作られ、生分解性を持つ。ただし力学的にもろく、生分解性も高温多湿の工業用コンポスト以外では低いなど欠点があった。

 研究グループは、遺伝子を組み換えた大腸菌によって糖類から合成されたLAHB(乳酸と3―ヒドロキシブタン酸の共重合体)を、PLAの改質材として使用。様々なLAHBを添加したPLA製のフィルムで引っ張り試験を行った。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ログイン契約して読む

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード電子版購読者限定



この記事に関連する記事