今回は「ピッティ・イマージネ・ウオモ」のコマーシャルディレクター、アントニオ・クリスタウド氏にコロナ禍前と後のピッティの変化などについて聞いた。
(ミラノ在住ファッションコーディネーター・坪内隆夫)
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アジア市場を重要視
生産から流通までのすべてのファッションの流れの中で、コロナ禍以前からすでに、リテーラーは店で取り扱う商品のセレクションを見直し、製品のクオリティーに関しても細心の注意が図られるようになっていた。パンデミックによって、特にアパレル市場は変化にさらされており、それ以前から進行中だったいくつかの取り組みの加速につながった。
今回のピッティは国際市場が再開した最初のシーズン。ウクライナ問題などもあり、市場はまだ回復を示していないが825ブランドが出展し、バイヤーの来場は1万1900人以上にのぼった。1年前と比べ、イタリアからは6%増、海外からは24%増と来場者は順調に戻っている。我々にとっては全てのマーケットが重要だが、その中でもアジアは最も急速に成長しており、消費が活発な地域だから、依然として主要市場の一つだ。