パドラーズショールームは26年春夏の展示会を、ニューヨークのスプリングスタジオスで従来よりも1部屋増やして開催した。15ブランドを見せた。パドラーズは米国法人を持ち、バイヤーには輸入品国内価格を提示している。そのため、バイヤーが関税を気にする必要がない。米国法人を持たない日本のブランドに比べて、そうした点で優位に立てるとしている。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)
「ヤエカ」(東京)は、毎日洗って着てもよい耐久性を売りにした綿・ポリエステルのシャツ(420ドル)が人気だった。しっかりとしてシャリ感のある素材と形が好まれ、色はグレーが良かった。リラックスしたボックスシルエットで脇の縫い目を利用したポケットを付け、ジャケット感覚でも着られる。生地と同色のボタンを付け、飾りステッチを極力入れないクリーンなデザインだ。

「リバティ」プリントを使ったシャツ(400ドル)も良かった。裾に付けた大きなパッチポケットは、身頃とぴったりと柄合わせしている。ジーンズはワイド、バギー、テーパードなど7型用意した中で、ストレート(320ドル)が一番人気だった。

スウェットを中心とする「ケパニ」(東京)は、既に扱っている「ビッグジョン」に親和性のあるブランドとして打ち出しており、ビッグジョンを買っているバイヤーが手に取っていた。日本のデニムを知るバイヤーの間では既にブランド名が知られていたという。フーディー(260ドル)と鹿の子のショーツ(160ドル)は、古い織機でゆっくりと編んだことでできる柔らかい風合いが好まれた。