【フィレンツェ=小笠原拓郎】23~24年秋冬メンズ市場の商談の幕開けとなる第103回ピッティ・イマージネ・ウオモが1月13日、閉幕した。前回に比べると出展者の規模も増え、来場者も大幅に増加した。コロナ禍以前の規模にはまだ及ばないが、たくさんの来場者が集まり、活況を呈した。
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今回のゲストデザイナーに招かれたのは、ロンドン・メンズで気を吐く「マーティン・ローズ」だ。コレクションを見せたのは、フィレンツェ市内の屋外市場の会場。新作は、かつて「ヴェットモン」や「バレンシアガ」のチームでメンズを手掛けたというキャリアがうかがえる強さを感じさせる。
女性モデルも男性モデルも様々な年齢で、個性豊かな風貌(ふうぼう)。スポーツやミリタリーの要素を交えたスタイルには、どこか毒けと不穏な空気が漂う。バックヨークから袖にかけてフリンジを飾ったコート、ボリュームたっぷりのシアリングベスト、コンケープトショルダーのコート。そんなアイテムにトラックスーツの柄使いやケミカルピンクのフェイクファーが差し込まれる。
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