「プチバトー」 ハート柄パジャマやキャミソールが20代女性にヒット

2023/03/03 06:28 更新


キャミソールのヒットはキッズサイズが20代で広まったことから始まった(@___ymst)

 「プチバトー」(プチバトージャパン)で20代の購買が増えている。90年代からY2Kファッションの流行で、白Tシャツやキャミソールの売り上げが伸びているほか、コロナ下の巣ごもり需要でハート柄パジャマが大ヒット。インスタグラムのブランドメンション付きの投稿では、ベビーに次いで若い女性の単独投稿の割合が高まっている。

 プチバトーは90年代に日本で販売を開始し、ミニTブームで20代から人気に火がついた。近年は出産祝いでプレゼントされて初めてブランドを体験するケースが多く、より早い段階での認知向上を目指している。20代でのヒットは、エントリー層の獲得としても期待が高まる。

 20代の売り上げは19年に伸び、一定数を維持している。ボーダー柄のキャミソール2枚組「マリニエール&ミラレキャミソール」は、18年にリボン付きのキッズサイズがインスタグラムで広がり、20代の購入が増えた。19年に大人の同アイテムにもリボンを付けたことで、売り上げが前年の3.5倍と一気に増え、その後も定着している。白Tシャツは、常に売り上げ1位の商品だが、この数年はトレンドとマッチし、インスタグラムやユーチューブなどでZ世代やファッション系インフルエンサーが紹介したことで、21年は19年比約35%増、22年は前年比約50%増と伸ばしている。

 赤いハート柄のレディスパジャマは、19年秋冬に販売を開始し、当時は販売数が約340点だったが、コロナ禍の巣ごもり需要で20年は前年の4倍、21年は前年の3倍と急伸。レディスのパジャマの品揃えが増えた22年も、前年比22%増と伸ばしている。インスタ映えする見映えと着心地の良さで、若年層からファミリー層まで幅広く人気を獲得している。今後はパジャマパーティーなど、商品の品質や着心地が体感できる体験型イベントも検討している。

ハート柄のパジャマはインスタ映えするデザインが人気(@___ymst)


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