22~23年秋冬パリ・オートクチュールコレクション クチュールをモダンにできるかが課題

2022/07/08 06:29 更新会員限定


シャネル

 【パリ=小笠原拓郎】22~23年秋冬パリ・オートクチュールコレクションは、メゾンの伝統を背景にしつつ、グラフィカルな柄の表現が気になった。ビジューをのせたストライプや抽象柄でドレスを仕立てる。ブラトップ、ベアトップなど素肌をのぞかせるスタイルも目立つ。クチュールという存在をいかにモダンに現代の生活に合わせたものにしていくかが課題になっている。

 シャネルのショー会場となったのはブローニュの森の中にある馬術練習場。そこに未来的なイメージのオブジェを設置して、来場者を出迎えた。前回に続く馬をモチーフにした空間にどこか継続性を感じる。真っ白な砂の会場に登場するのは鮮やかなグリーンのスーツ。スクエアショルダーからボックスシルエットを作るジャケットと膝下丈のスカートで、直線的なシルエットを描く。ブラウンの膝下ドレスとジャケットのセットアップも柔らかな色使いとストレートなシルエット。秋冬は膝下丈のストレートラインが基本のボトム。そこに繊細な手仕事で変化を作る。

シャネル

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