【パリ=小笠原拓郎】24年春夏パリ・メンズコレクションは初日、ファレル・ウィリアムスによる新生「ルイ・ヴィトン」のコレクションに注目が集まった。ルイ・ヴィトンのオフィスの至近距離にあるセーヌ川にかかる橋「ポンヌフ」をショー会場に選んだ。
当日、ポンヌフ周辺は閉鎖され、ショー会場へは違う場所から船に乗っていく趣向だった。大型の船で到着する観客もいれば、小さな船で到着するセレブリティーもいる。いざ、到着するとポンヌフはゴールドのダミエ柄にラッピングされている。
ショーはエンターテインメントにあふれるものとなった。コレクションで特徴的だったのは、やはりダミエ柄を生かしたスタイル。デジタル画像のピクセルがダミエ柄とシンクロしていくような見え方で、カムフラージュのモチーフもピクセルで分解されて、まるでダミエ柄のように使われる。
セーヌ川を往来する船をモチーフにしたバッグなど、このイベントのために作られたスペシャルピースも多い。ショー終了後も楽団が登場して、エンターテインメントのイベントは続いた。
(写真=大原広和)