パルコは不動産企業と協業し、賃貸・分譲マンションを開発、レジデンス事業に新規参入する。J.フロントリテイリンググループの中期経営計画の重点戦略の一つに据える「保有不動産の有効活用と商業に限らない不動産ポートフォリオの拡大」を進める。
現在決まっている開発物件は3件。同社が保有する名古屋市中区と横浜市中区の土地に賃貸マンション、京都市下京区に分譲マンションを開発する。名古屋市の物件は名古屋市営地下鉄名城線「東別院」駅から徒歩9分の場所で、長谷工コーポレーションが設計管理・施工する。地上12階建てで、延べ床面積1万1457平方メートル、計205戸で、入居開始予定は23年9月。 横浜市の物件は関内駅近くの旧横浜松坂屋事務所跡地の平面駐車場を活用し、生和コーポレーションが設計管理・施工する。地上10階建てで、延べ床面積8801平方メートル、計160戸で、入居開始予定は23年8月。京都の物件は三井不動産レジデンシャルを「事業パートナー」とする。