EC決済「ペイディー」 実店舗決済などの新サービス

2017/11/15 04:29 更新


 メールアドレスと携帯電話番号だけで決済ができるオンライン決済サービス「ペイディー」を提供するエクスチェンジコーポレーションは、実店舗決済など新たな分野にそのサービスを広げる。14日都内のホテルで事業説明会を開き、1日付で就任した杉江陸社長兼CEO(最高経営責任者)が報告した。

 ペイディーは、クレジットカードを持たない人やECなどでは使いたくないという人でも、面倒な手続きなしで安全に即時決済できる。サービス開始から3年、導入ECサイトは70万を超え、多くが返品リスクが大きいアパレル・ファッション分野だ。利用者のペイディー口座は今月に入り累計100万に達した。16年末は50万口座だったのが、11カ月足らずで倍増した。また、三菱東京UFJ銀行、新生銀行などから32億5000万円を超える出資も得ている。

 杉江社長は「個人消費が伸び悩む中でも、成長を続けるEC市場やCtoC(消費者間取引)市場でどれだけ大きな役割を果たせるかにチャレンジする」とあいさつ。クレジットカードや代引きの「面倒くさい」を払拭(ふっしょく)する新しいユーザーエクスペリエンスを提供するペイディーの「伸び代は大きい」といい、しかし「クレジットカード市場を奪うのではなく、ECを使えなかった・使わなかった新規の客を獲得」しており、さらに獲得していくと話した。実店舗決済では、「リアルとネットの融合にペイディーを活用したい」という大手企業の要望もある。

杉江社長(左)とラッセル・カマー会長


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