オンワード、POにデザイナーブランド

2016/10/24 04:41 更新


 オンワード樫山は紳士服のパーソナルオーダー事業で17年春夏から「ジョセフ・アブード」を投入する。「パーソナルオーダー初のデザイナー監修によるクロージングオーダー」との位置付けで、パーソナルオーダーショップに隣接する形での別箱ショップを開設するほか、ジョセフ・アブードの売り場での展開も検討している。

 展開アイテムはスーツ、ジャケット、スラックスなど。価格帯はスーツで8万9000円から、ジャケットで6万9000円からで、ジョセフ・アブードの既製品に比べて「20~30%アップに抑えている」(五ノ井唯夫パーソナルオーダー事業本部商品部商品課課長)。

 ターゲットはファッション性に優れたスーツを求める新規顧客で、年齢は20~45歳。売り場は33平方㍍の予定。「既存のオーダーに埋没させるつもりはない。デザイナー監修による型紙を用いることで、新たな顧客を取り込める」としている。

 オンワード樫山のパーソナルオーダー事業の今上期(16年3~8月)の売上高は、前年同期比4%増の26億4500万円と堅調だ。客数は増えていないが、客単価の上昇が貢献した。ボタン、裏地のバリエーションやスタイリングの拡充などが実った。月1回スタッフを全国から招集して開催する勉強会による人材育成も効果を生んでいる。

17年春夏から投入するスーツ、ジャケット、スラックスなど


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事