【ニューヨーク=杉本佳子通信員】オンワード樫山USAは、ニューヨークのコワーキングスペースチェーン「ウィワーク」内で、オーダーメイドの「カシヤマ・ザ・スマートテーラー」のショップ展開を開始した。
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ウォール街店をウィワーク内の旗艦店とし、ミッドタウンにもオープン。2月には、ボストンとワシントンDCにも開設する。通常、店をオープンする場合は長期の賃貸借契約を結ばないといけないが、ウィワークなら1カ月単位の契約でいつでも解約可能なことが利点だ。当面、1年間は継続する予定。
ウォール街のウィワークは、ビルの29階にある。他のウィワークに比べ、ラグジュアリーな雰囲気のビルで、共有スペースとなっているカフェからの眺めも良い。カシヤマ・ザ・スマートテーラーはカフェのすぐそばにあり、面積は約45平方メートル。
スーツの価格は送料込みで300ドルから。生地は50種類でスタートし、3月以降増やす。オーダーから納品まで最短10日で、中国の自社工場からお客に直接発送する。オンワード樫山USAの村上潤社長兼CEO(最高経営責任者)は、「同程度の価格のスーツはあるが、品質面では当社の方がずっと上で商機がある」と自信をみせる。
オープン以来、来店者は多く、ホームページへのアクセスも増え、予約が入ってきているという。土曜日の予約が多いそうだ。当面、フェイスブック、グーグル、インスタグラム及びウィワークの会員用アプリを通じて広めていく。2月初めには、共有スペースでイベントを開催する。次の冬をめどに、シャツとウイメンズのスーツも加える予定だ。(写真も)