オンワードHD、積極的なM&Aで事業拡大

2016/04/11 15:44 更新


 オンワードホールディングス(オンワードHD)は、積極的なM&A(企業の合併・買収)で事業を拡大する。

 4月1日付でユニットコムが保有するティアクラッセの全株式を取得した。ティアクラッセは30代からの女性を対象とするオリジナルブランド「ティアクラッセ」を軸としたECサイトの運営と企画・販売を手掛けている。オンワードHDは「Eビジネスの拡大とオムニチャネル戦略の強化」を掲げており、事業運営に両社の強みを生かす。

 今後、オンワードグループの公式通販サイト「オンワード・クローゼット」と連携して顧客の相互送客を行うほか、商品開発での協業なども考えている。

 子会社である伊のオンワードラグジュアリーグループは、高級レザーグッズ「モロー・パリ」を販売する仏メゾン・モローの経営権を取得した。最重要課題とする服飾雑貨の拡充を図るとともに、オンワードグループのネットワークを活用して世界での販路拡大を目指す。

 モロー・パリは19世紀初頭に仏パリで誕生したバッグ・旅行用トランクの老舗ブランドで、バッグや革小物を揃える。フランスでの小売価格はトートバッグ950~1500ユーロ、財布350~500ユーロ。

 現在、パリに直営店を構えるほか、欧州やロシア、北米、日本を含むアジアの有力専門店で販売している。今後はグループのネットワークを生かして販売を強化し、日本では今月末、オンワードグローバルファッションが運営するセレクトショップ「ヴィア・バス・ストップ」青山店1階にショップを開設する。



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