オンワードHD、Cチャンネルと新ブランド

2017/03/03 17:02 更新


 オンワードホールディングスはCチャンネルと協業し、ビューティーとファッションの新ブランド「トゥー・フェイシーズ」を立ち上げる。まずはWEBのみで販売、将来的には実店舗を設けてオムニチャネル化を目指す。

 動画メディア「Cチャンネル」を手掛けるCチャンネルがアパレルメーカーと組んでブランドを開発するのは初めて。Cチャンネルはアジア市場の開拓に力を入れており、中国でインフルエンサー発のブランドが続々登場しているように「日本でもスマホ時代の新しいブランドを作れないか」(森川亮Cチャンネル社長)と構想していたところ、EC強化・オムニチャネル化を成長戦略の柱とするオンワードHDと考えが一致した。Cチャンネルの主要読者は10~20代の女性で、オンワードHDは協業を通じて今まで接点の少なかった若年層も取り込みたい考え。

 商品にはCチャンネルの人気クリッパー(動画投稿者)によるトレンド情報やリアルなライフスタイルを反映し、オンワードHDが生産を担当。人気クリッパー2人とオンワード樫山の20代の女性企画担当者2人が中心となり、商品を企画する。

 コンセプトは「トーキョー・リアル」。仕事もプライベートも楽しみたい20~30代の女性に向けて、トレンドを取り入れたリアルなスタイルを提案する。 服では襟や袖を取り外せるブラウスやリバーシブルのワンピースなど、一枚で昼と夜のシーンに使えるツーウエーアイテムを充実。中心価格帯はコート6900~1万900円、ジャケットとワンピース5900~7900円、ブラウス3900~5900円、パンツとスカート4900~6900円。

 まずはオリジナルの服やCチャンネルの人気コンテンツであるヘッドアクセサリーを販売し、今秋以降、買い付けたコスメなどアイテムを拡充する。

 認知度を高めるため、Cチャンネルではビューティー・ファッション関連動画のコンテンツとして取り上げる。クリッパーや読者モデルによる動画での着こなし提案や商品プロモーションを行い、新たなショッピング体験を提供する。

 15日にCチャンネルのECサイト「Cチャン・ショッピング」とオンワードHDのECサイト「オンワード・クローゼット」「ゾゾタウン」での販売を開始。オンラインで軌道に乗せ、将来的には実店舗を構えてオムニチャネル化を進め、アジアでの販売も視野に入れる。

裏返してツーウエーで着られ、昼も夜も活躍するワンピース
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