沖縄の大型商業施設が、それぞれの地域対応を進めている。国内旅行客が戻り始めた一方で、インバウンド(訪日外国人)の回復の本格化はこれからというタイミング。ここにきて沖縄らしさの発信に力が入っており、県内からの集客を強める手立てとしても重視されている。人流の回復によって、上向いている売り上げをさらに伸ばす構えだ。
(田村光龍)
デパートリウボウ(那覇市、運営はリウボウインダストリー)は、〝沖縄のいいもの〟などを集めた自主編集売り場「楽園百貨店」を拡大している。17年に立ち上げ、現在ではカフェも併設して面積では25倍、ゆいレール・県庁前駅からのエントランスにあたる2階の約半分を占めるまでになった。沖縄らしいリゾート感を独自性として、生き残る戦略の具体策だ。