NYの18年リゾートコレ フェミニンの流れ広がる

2017/06/29 04:29 更新


トム・ブラウン

 ニューヨーク(NY)で発表された18年リゾートコレクションには、フェミニンの流れが広がった。フリンジや細長く垂れ下がるスパンコールなど、動きのあるディテールが多くなっている。(ニューヨーク=杉本佳子通信員)

 「トム・ブラウン」は、メンズウェアのテーラーリングと正統的アメリカンスポーツウェアのミックスをキッチュに可愛く表現した。メインのモチーフはテニスで、ラケットの刺繍がふんだんに登場する。

 テニスラケットを編み込んだギュピールレースはポロシャツに仕立て、白いオーガンディでふんわり仕立てたブルゾンにはトリコロールカラーのストライプ入りリブニットをトリミング。テニスウェアを思い起こさせるアイテムを新鮮に仕上げた。

 その他の柄はトムの飼い犬のダックスフント、花、マドラスチェック。コットンツイード、エンスイ加工でフォルムを出しやすくしたコットン、ラミネート加工したコットンポプリンなど凝った素材を軽く仕上げた。着こなしは、ロングシャツにテーラードジャケットを重ねたボトムなしを提案。全部で57ルック揃え、ウィメンズに力を入れていることがわかる。


アルトゥザッラ

 「アルトゥザッラ」は、ワーキングガールのワードローブにひとひねり加える。デコンストラクトのシャツやテーラーカラージャケットのマニッシュな要素と、レースや刺繍、スモッキング、スカーフプリントのフェミニンな要素をミックスした。

 ベースはトレンチコートで、ボタンをアシンメトリーに付けたり、裾をカッタウェーにしたり。ロープ調ストライプをプリントし、切り換えでストライプの流れに変化を出す。フリンジ付きスカーフとサドルシューズのかかとをはずしたようなフラットシューズで、リラックスした気分も加えた。 


マーク・ジェイコブス

 「マーク・ジェイコブス」は90年代に着想し、ポンポン、フリンジ、垂れ下がるスパンコールなど、動きのあるディテールを散りばめた。

 アイテムはタイトスカート、ビュスティエ、ブラトップ、シースドレスなどボディーコンシャス。白黒またはパステルカラーで、楽しい遊びを入れながらフェミニンなムードを漂わせる。デニム、リュックサック、スリッポンにもポンポンやビーズのフリンジを加えた。


ケイト・スペードニューヨーク

 「ケイト・スペードニューヨーク」はクリスタルやパールを使ったフェミニンでロマンティックなライン。オーロラをイメージした柄や素材が揃う。

 モチーフは星、素材はラメ入りジャカード、レース、ベルベット。ディテールはボウが多い。小物は星を刺繍したブーティーやスリッポン、ビーズ編みのイヤリング、大きなパールのバックルをつけた小さなバッグがある。

(写真は各社提供)



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