能登半島地震復興支援 石川県内企業の取り組み広がる

2024/07/18 07:59 更新


 能登半島地震から半年余り、石川県内企業による復興支援の取り組みが進み始めた。サンコロナ小田は「キラキラは小松から」と題したチャリティーファッションイベントを7月13日に開催。また繊維リソースいしかわの「石川応援プロジェクト」の下げ札注文は県内に拠点を置く企業中心に7月5日現在で20社が参加している。

(藤浦修一)

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サンコロナ小田 小松から元気送る

 「能登半島地震復興支援、北陸新幹線JR小松駅開通記念チャリティファッションイベント」として、サンコロナ小田が主催、小松市などの後援で、小松駅に直結する小松市観光交流センターで開いた。

 イベントでは同社の素材を使ったファッションショーのほか、ワークショップ、サンコロナ小田の展示コーナー、震災で大きな被害を受けた輪島市業者による出張輪島朝市などを開催した。イベント運営には公立小松大学の学生らが協力した。

 ショーのテーマは「色あふれる未来」。衣装は金沢文化服装学院の学生がデザイン、ドレスデザイナーの小泉智貴氏がアドバイザーとして参画した。サンコロナ小田のオーガンディなどを使って、繭の白い殻にこもったようなコスチュームから最後は色あふれる自分を表現する多彩な色使いのドレスへと12体の作品をストーリー仕立てで披露した。

チャリティーファッションショーでは色あふれる作品を披露
ショーではストーリーに沿って12体の作品を披露

 宮橋勝栄小松市長は、小松から能登に元気を送りたいとあいさつ、小田外喜夫サンコロナ小田社長は、「若い力が未来を支えるいい企画になった」とし、繊維とファッションのキラキラの輝きを小松から発信したいと語った。ワークショップの参加費などは能登半島地震の復興支援に寄付する。

繊維リソースいしかわ 産地製品に下げ札

 繊維リソースいしかわの石川応援プロジェクトは、石川産地の生地を用いた製品に付ける下げ札を作成し、希望するアパレル企業などに配布。石川産地の生地を用いた製品の販売促進及び石川産地のPRを図ることで、震災からの石川産地復興の一助とするものだ。原糸、糸加工・準備、織編、染色、縫製、販売のうち2工程以上を石川県の事業者が担う製品が対象で、1枚50円で下げ札を配布、その売り上げの一部を震災義援金として県に寄付する。

石川応援プロジェクトの下げ札

 7月5日現在の注文企業数は20社、注文枚数は4万2400枚。

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