日鉄住金、動物愛護基準でアンゴラ織物

2015/12/11 06:29 更新


 日鉄住金物産はこのほど、独ナチュラファーゼンが供給する中国産アンゴラ「ケアゴラ」を使った織物を開発した。ウール85%、ケアゴラ15%の混率で、主にコート向けを想定。16~17年秋冬向けから製品供給に着手する。

 ケアゴラは、動物愛護の観点から厳格な基準にのっとって飼育されたアンゴラウサギの毛を原料にしている。アンゴラは、一部で残虐な毛むしりが問題になったが、ケアゴラは「毛の刈り取りの際も、動物愛護の姿勢を強く打ち出している」という。

 飼育は英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)の基準にのっとり、第三者安全科学機関「UL」が基準を満たしていると承認した農家とナチュラファーゼンが契約を結び、供給している。

 日鉄住金物産は、「ケアゴラで織物を作ったのは世界で初めてではないか」としており、希少性かつ独自性のある素材として、アパレルOEM(相手先ブランドによる生産)で展開する方針。

原料はドイツのナチュラファーゼンが供給。主なアイテムはコートを想定している



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