染色加工業の日本蚕毛染色(京都市、冨部純子社長)は、洗えるシルク糸「セレーサカルメン」への引き合いが急速に拡大している。特に、持続性のある安定したイージーケア機能は、国内に広がり始めたサステイナブル(持続可能な)志向にもマッチした。中高級ゾーンへの拡販に向け、複合素材のバリエーションを広げながら発信に力を入れ、認知度の向上に取り組む。
(阿部拓)
セレーサカルメンは、シルクのたんぱく分子を特殊な加工技術で改質し、洗濯時のスレによる白化や収縮の問題を解消した。家庭の洗濯機で50回以上洗っても、風合いや光沢を維持し、色落ちもしにくい。