なんばシティ 春の改装後2ケタ増

2016/10/21 02:52 更新


 今春、大規模改装したなんばシティが順調に集客し、売り上げを伸ばしている。改装後の前年比較ができる5~9月の全館売り上げは前年同期比10・4%増。特にコンセプトを明確にした南館の改装効果が大きく、客数、客単価とも伸びている。業種別ではメンズ・レディス複合店、雑貨がいい。

 3月18日に本館を改装。働く女性向けのオンタイムのファッションを中心に集積した。4月27日には、これまで業種が入り組んでいた南館を改装。カジュアルファッションとライフスタイル系の大型店を導入した。  服飾の5~9月売り上げは、婦人服が0・8%減だったが、メンズ・レディス店、服飾雑貨がともに2ケタ増となった。生活文化は「ハンズビー」「無印良品」など大型テナントが良く、2ケタ増。客数は6・1%増、客単価も4%増となった。

 好調の要因は第一に開業以来初となった南館の改装。買いやすい価格のカジュアルファッションを集めて、売り場が分かりやすくなった。大型テナントの集客力も大きい。第二は本館、南館、隣接するなんばパークスの3館の買い回りが増えたこと。3館共通のポイントカード「パークス・シティカード」利用者は前年より3?上がり、50%になった。カードによる囲い込みも進み、5、9月に実施した10倍ポイントキャンペーンは、ともに過去最高の売り上げを達成。

売り上げが好調な南館のカジュアルファッションゾーン


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事