ナイガイは19年春夏、レッグウェアのオリジナルブランドとして「NAIGAI」(ナイガイ)を発売する。19年春夏からスタートする新しい企業イメージを象徴するブランドと位置づける。
(壁田知佳子)
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同社は20年に創業100周年を迎えるにあたり、企業のリブランディングに取り組んできた。19年春夏からは新しいスローガン「素足以上に足どり軽く」を掲げ、素足でいるよりも心地良い靴下作りを目指す。3日には、足や靴下のはき心地を研究する「ナイガイラボ」も正式にスタートした。今泉賢治社長は「品質と開発という元々の強みに加え、研究という新しい強みを三本の矢として、企業価値向上につなげたい」と話す。
ナイガイブランドは「コンフォート」「パフォーマンス」「スタイル」「トラディショナル」の4シリーズで構成する。それぞれにシンボル商品を設定し、シリーズをイメージしたオリジナルのトルソーも制作した。
コンフォートは足の悩みの解決につなげる既存の「ウルナ」「コンセプト」などを集積したシリーズ。シンボル商品はガーゼ編みショートクルーソックス。二口編成のジャカード編み機で作る無地の靴下で、オリジナルのゴム糸「NDX」を使った締め付けを軽減しながらずり落ちにくい機能が特徴。
既存にはなかった商品ラインとして、婦人服を企画生産・販売する子会社のナイガイ・イムと協業で開発したアウターパンツを加える。40~60代を主対象に、ヒップラインをきれいにみせる独自パターンを採用した布帛やニットのパンツを揃え、靴下売り場で販売する。2800~4800円。
パフォーマンスは「ボディクロージング」として販売していた動きやすさに配慮した靴下や運動機能を低下させない靴下のシリーズ。シンボル商品は立体設計着圧ソックス。スタイルは既存の「エヌ・プラッツ」で展開していたトレンド発信型商品を揃える。19年春夏はトレンドのボタニカルを反映したファンシーリーフソックスと、足裏に穴を開けたオープンソールソックスがシンボル商品。
トラディショナルは10年以上のロングセラー品の「F&H」「スーペルオール」「ハマグリパイルソックス」を集積。部位ごとに編み方を変えたハイソックスで60年以上販売しているF&Hをシンボル商品とした。
19年春夏は百貨店を主販路とする既存ブランドを再編したものがメインだが、19年秋冬に向けてラボの研究に基づいた商品を加えるなどスクラップ・アンド・ビルドを進め、新しい企業イメージを発信するブランドとして進化させる。