名古屋・栄 輝き再び 久屋大通りを軸に広がる可能性

2020/05/12 06:28 更新会員限定


 名古屋市最大の繁華街、栄の再生が始まった。街の中心にそびえる名古屋テレビ塔が耐震工事を終え、今夏リニューアルオープンする。テレビ塔を中心に南北に延びる久屋(ひさや)大通公園も再整備が進められ、多目的な都市型公園に生まれ変わる。久屋大通公園をタテ軸としてその周辺部の開発も急ピッチで進む。リニア新幹線の開業を見込んで大型再開発が集中した名駅地区がこの10年、名古屋の主役だった。地盤沈下から浮上に転じ、栄が再び輝きを取り戻すことができるか、その再生に注目が集まっている。

(神原勉)

開発案件続々

 久屋大通公園は、道幅100メートルの久屋大通りの中央部に設けられた多目的な公園。名古屋パルコの南から、名古屋城の外堀近くまで2キロにわたって続く。その地下には、地下鉄名城線の矢場町、栄、久屋大通という三つの駅がある。公園の南部分は週末になると野外ステージや大型イベントでにぎわい、北部分は水路が巡り、樹木が茂る憩いの場所となっている。

久屋大通公園北地区は樹木を生かした整備事業

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