長野県立美術館(旧信濃美術館)は、ファッションブランド「マメ・クロゴウチ」のデザイナー黒河内真衣子がデザインした、同美術館本館と東山魁夷館のスタッフユニフォームを発表した。
同館本館は、「ランドスケープミュージアム」をコンセプトに4月10日に新築オープンする。ユニフォームはその本館を引き立てるために、美術館のロケーションそのものをインスピレーションソースにした。長野出身のデザイナーが、建築を取り囲む雄大な自然と、この地を愛した東山魁夷が描く深いブルーから着想して、エレガントなジャケットとドレスのセットアップに仕上げた。
ドレスはマメ・クロゴウチ特有のシャープな曲線を描き、ジャケットはドレスのネックラインと滑らかに重なるノーカラーのダブルブレスト。女性らしいラインと機能性を併せ持つ。首元を飾るスカーフには、長野県の県花リンドウが刺繍されている。
また同館では、ブランドの10周年を記念して、美術館では初となる「マメ・クロゴウチ」単独の展覧会を開催する。6月19日から8月15日まで。デザイナー自身のダイアリーや着想源の写真などを通してクリエイションの源泉が感じられる内容になる。