ギャラリー併設し発信重視
メンズブランド「Nハリウッド」を展開するミスターハリウッドは、大阪・南堀江に路面店「ミスターハリウッド大阪」をオープンした。1、2階にNハリウッドのフルラインを揃え、3階と屋上には初のギャラリースペース「ザ・ニューリー」を併設した。
東京に次ぐ2店目は、白塗りの外観と店舗空間が特徴。服とともに、米国の様々なインテリアや小物で店舗を演出し、デザイナーの尾花大輔が見る今の米国をコンテンポラリーに表現した。「モノの売り買いだけでなく、交流の場を持ちたい」として1階には外にベンチを置き、大窓を設けた。
さらに「いろんな人が来て、3階にも上がりたくなる」ようにするため、ギャラリースペースを設けた。19日までビジュアル・コミュニケーションのアマナ(東京)が展示している作品「RGB」は、デジタル写真を画像のピクセル情報の次元で見せ、機械と人間の関係を可視化したり、考えるきっかけを提供している。今後も定期的に作品を展示するほか、イベントスペースとして貸し出すなどで様々な形で活用していく。
路面店を出したのは、高い自由度を生かし、もっと発信したかったから。大きなベンチも置き、みんながたむろ出来る場所にしていきたい。Nハリウッドは自由度の高い服作りが特徴で、シーズンごとのテーマに合わせてガラリと変わることもある。これからも、お客が〝着せられる〟のではなく、〝自分を表現する〟ためのブランドでいたい。ビジネスでは何でもやってみなければ分からない時代になったと感じる。路面店以外に百貨店インショップも面白いし、ネット販売、香港でのショップ展開もしている。卸販売は約2年前から、販売先のニーズを分析したコンサルティング提案を開始して伸び続けている。複数あるブランドのカテゴリーをそれぞれの販路に合わせて打ち出していきたい。