俳優のともさかりえさんがディレクションするライノ（東京、蔡俊行社長）のファッションブランド「マイウィークネス」は23年秋冬、「デニムに合うアイテム」を提案する。毎シーズン、ともさかさんの「今着たいもの」を軸に企画しており、シンプルだがディテールでアクセントを加えたベーシックアイテムが好評を得ている。
（松本寧音）
「秋冬はニットが好き」（ともさかさん）との思いから、トップはセーターを主役にした。リブの長さを前後で数センチ変えたウール・カシミヤのハイネックセーター（税込み3万5200円）、ベルスリーブのリブ編みセーター、薄手のタートルネックトップ。袖やネックラインに加えた「なんでもないけど、遊び心のあるデザイン」がポイントとなっている。どれもデニムパンツ、デニムのミニスカート、デニムシャツに合うように、絶妙なさじ加減で企画した。
アウターは、カジュアルに着られるように作ったツイード風のニットジャケット、クロップト丈のMA-1、薄い中わた入りのトレンチコートのラインナップ。アクセントになる小物もある。特に、小さめの財布とハンカチ、リップが入る程度のミニサイズのバッグが目を引く。「子育てがようやく落ち着いてきたので、久しぶりに小さめのバッグを持ちたい」という等身大の思いを込めた。
同ブランドは、21年春夏にデビュー。制約の多かったコロナ下で「やりたいことをやってみよう」と考えたことを機に、EC販売のみで「ひっそり始めた」。今年7月はコロナ沈静化に伴い、デビュー以来、初めてプレス向けの展示会を開催した。その週末には一般向けの期間限定店も開いた。ともさかさんは、「今後も大きくしすぎず、じっくり長く続けていきたい」としている。
