セレクトショップのオーナーバイヤーとして、またディストリビューターとして海外のラグジュアリーブランドを扱ってきました。得意なのはセンシュアルで華やかな服です。
女性がきらきらと光り輝き、見た目も気持ちも上がるファッションは、いつの時代も王道です。女性が女性性を謳歌(おうか)できるように、あらゆるシチュエーションを美しく彩りたいと思っています。
ただ、日本のライフスタイルにはオケージョンが少ない。どうすれば、多くの女性にファッションを心置きなく楽しんでもらえるか。そんな思いから長年、イベントを企画してきました。
その一つに、乳がんの知識を啓蒙(けいもう)するピンクリボンがあります。大切な情報を伝える仕組みのない世の中に大きな疑問を感じ、私がやるべきと始めました。
女の子が大勢集まる楽しい時間です。そこで大切なメッセージを発信する。ファッションをプラットフォームにしたチャリティーです。逆風もあるなか続けて、今年で17年目。多くの人の意識が高まりました。
マイノリティーや弱者を応援したいという気持ちが常にあります。そして、社会について考え、気づきを得る生き方っていいなと思う。そのベースにファッションがあるのは素敵なこと。自分自身、活動のおかげで気づきが増えました。
(イザ代表、グルッポタナカ副社長)
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「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。