デザイナーの村松祐輔と関口愛弓が手掛ける「ミューラル」は予約制の直営店を移転し、5月12日に「サロンドミューラル南青山」を、東京・南青山6丁目にオープンした。
骨董(こっとう)通り沿いの路面店で売り場面積は約50平方メートル。白を基調としたクリーンな空間で、意匠性に富んだテキスタイルが映えるようにワードローブを並べた。植物が生い茂るショーウィンドーには、プリントや刺繍柄で花のモチーフを表現したドレスを展示する。完全予約制だが、月に4日間の土日に限定して一般開放の営業日を設ける。
ミューラルは当初、卸売りでスタートしたが、コロナ禍を経て自社ECを強化し、現在はEC売り上げが約80%を占める。「売上金額と購入回数に応じてお直しを無料サービスしたり、独自のイベントに招待したりと、顧客作りの地道な積み重ねによって、継続的に成長してきた」という。サロンドミューラルはこれまで、代官山エリアのビルの上層階で運営していた。
