バロックジャパン「マウジー」 20周年で新企画続々

2020/02/03 06:30 更新


 バロックジャパンリミテッドの主力ブランド「マウジー」が、4月で20周年を迎える。これに合わせて、海外市場向けのプレミアム商品「マウジーヴィンテージ」の国内発売をはじめ、様々な協業商品やイベント、新プロジェクトなどを企画。1年を通じてマウジーのこれからの進化をアピールする。

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 渋谷109の1号店の快進撃に始まり、マルキュー系やギャルブランドの枠を超えて中国や北米でもファンをつかんできたマウジー。ブランドの歩みをずっと見てきた深澤哲人取締役副社長営業統括本部長は、「トレンドも時代も変わる中で物作りを大切に、他に流されず進んでこられた。ブランド誕生当初からデニムという強力なアイテムがあり、今も収益のベース。だからこそ、周辺アイテムでも色々な挑戦ができたと思う」と振り返る。村井博之社長も「改めて昔のカタログなどを見て歴史をひも解いてみると、変わらないものもありつつ、マウジーは時代のカルチャーを映す鏡だったのかもしれない。それが20年続き、これだけの事業規模にもなった」と話す。

 実際、マウジー本体に加えて、大人層を意識した「マウジーカプセルコレクション」、スポーツやストリートの要素を取り入れた「マウジースタジオウェア」など、ブランドの表現の幅も広がっている。

 マウジーはジーンズの本場である北米市場にも進出し、黒字経営も実現した。ここで打ち出したマウジーヴィンテージは、素材選び、縫製、加工まで日本製に特化しその技術を集約したプレミアムな商品であり、現在は約20カ国に広がっている。ジーンズで300~450ドルで、デニム以外のアイテムやメンズも扱う。8月ごろから日本でも一部店舗とECで販売する。秋には東京・表参道の「シェルタートーキョー」のリニューアルを予定しており、同店ではマウジーのフルラインを国内外にアピールする。

 マウジー本体でも秋にメンズの発売を予定し、国内外で扱う。日本はもともとはヤングレディスカジュアル系の売り場が多かったが、メンズやカプセルコレクションとともに面積を広げ、スクラップ&ビルドで出店先を変えていく方針だ。対象は都心の駅ビル、ファッションビルで、フロアも従来とは変わるとみる。スタジオウェアは、機能素材を使って〝do〟に対応した商品も強化し、海外でのさらなる拡大を狙う。

 今後は、東南アジア市場の準備も具体化していく。「中国や米国でそうしてきたように、日本ブランドであることにとらわれず、海外ではそれぞれのエリアに溶け込んだ独自のマウジーとして育て、世界中の人々に愛されるブランドにしたい」(村井社長)考えだ。

 1月31日には20周年記念企画の第1弾を披露する展示会を開催。オールメイド・イン・ジャパンの新ジーンズ「プレーンジーンズ」やルー・ドワイヨンさんとの協業商品などを展示し、ライブイベントも行った。

発信力のあるスタッフたちの存在もブランドの魅力を支えてきた


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