御幸毛織 創業120周年でネイビー企画 濃淡12色のコレクション

2025/04/10 11:30 更新


適度なハリ感で仕立て映えし、清涼感のあるウール・モヘヤ素材

 高級服地とスーツ製造販売の御幸毛織は、創業120周年を記念し、生地コレクション「ネイビーパレット」を企画した。様々なネイビーを12色揃え、オーダースーツならではの選ぶ楽しさを提供する。

 ネイビーパレットは、オーダースーツならではのフォーマルな濃紺から、明るい紺まで自分好みのネイビーに出合えるのが大きな特徴だ。

 企画担当者は、ネクタイメーカーが青無地のネクタイをグラデーションで揃え販売したことを思い出し、スーツ地でやったら面白いのではないかと今回の企画を考えた。

 ネイビーの中からスーツに合う12色を厳選。12色には、品番とは別に日本の伝統色の呼称を付けた。黒に近い濃い藍色の勝紺(かつこん)は男らしさを象徴する。花紺青(はなこんじょう)は幻想的な美しい紺として、気品や誠実さを表現する。

 オーダーの際にカラーイメージから選んで自分らしさを出せるようにした。販売員も楽しんで接客できるよう、店頭用の資料も用意した。ネームも特別仕様。通常は赤が基調だが、ネイビーパレットのみ限定で紺を基調とする。生地はスーパー130ウール・モヘヤの平織り。

 春夏向けとして3月から百貨店、直営店の「ミユキクラフツ・スーツ」などで受注している。今後はウール・カシミヤの秋冬素材で同企画を予定する。



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