ミヤシタパークが7月28日オープンした。渋谷駅と原宿・表参道エリアの中間に位置する宮下公園の跡地が、開放感のあるモダンな空間に生まれ変わった。若者を発信源とするファッションやストリートカルチャーを生んできた渋谷のムードを受け継ぐ、心地良い館が完成した。
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JR山手線の線路と明治通りの間に位置する細長い形状の宮下公園は長年、スケートボード場やクライミング施設などを併設した都会の公園として、開放感のあるストリートカルチャーを育んできた。そんなムードを踏襲したミヤシタパークは全長約330m、4階建ての低層複合施設。公園、商業施設、ホテル、駐車場を併設する。商業施設の「レイヤード・ミヤシタパーク」には、南館と北館合わせて約90店が揃った。
館はどこも開放的だ。明治通り沿いはガラス張りのファサードが細長く並び、テラスになっている3階の通路は明治通りの大きな街路樹を望むことができ、心地よい風が通り抜ける。
渋谷特有のストリートカルチャーを引っ張ってきたのは、若い男性だ。その文化を踏襲するべく、メンズ店が目玉の一つになっている。なかでも象徴的なのは、「ルイ・ヴィトン」。世界初のメンズ旗艦店をオープンした。宮下公園交差点と明治通りの角に構えた店に入ると、床も壁も黄色にカラーリングした売り場が目に飛び込んでくる。現在は、メンズ・アーティスティックディレクターのヴァージル・アブローと日本のストリートカルチャーをけん引してきたNIGOが協業した「ルイ・ヴィトンLVスクエアードコレクション」に合わせて、売り場の半分を作り込んだ。高さ3メートルのダックの立体「LVメイド」もインパクトがあり、ポップで都会的な空間が広がっている。