三井不動産は台湾・台北市に大型SC「ららぽーと台北南港」を3月20日、グランドオープンする。台湾での同社SCは5施設目で、ららぽーとは23年に開業した台中に続き、2施設目。4月以降にオープンする店舗を含め、約300店が出店、既存の台湾でのSCと同様、日本ブランドを充実する。ファッション、雑貨、食などのほか、大型エンターテインメント施設を入れ、イベント開催ができる広場も設置。「リアルならではの体験価値を提供」し、台湾事業を拡大する。
(有井学)
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台北市副都心の大型複合施設「中国信託金融園区」の商業ゾーンとして、開業する。オフィスなどとの複合ビル(地下5階~地上27階)の地下1階~地上6階で、延べ床面積は約15万7000平方メートル、店舗面積は約7万平方メートル。
3月20日の時点で、約280店が出店する。日本ブランドではファッション・雑貨で、「ユニクロ」「ジーユー」「無印良品」のほか、「ビームス」「ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング」「ナノユニバース」「アーバンリサーチ」「ジャーナルスタンダードレリューム」「グローバルワーク」「ニコアンド」「ハンズ」「ダイソー」「ニトリ」「アカチャンホンポ」、台湾初となる「ラコレ」「グラニフ」などが出店。食品スーパー「ロピア」やコーヒー豆・輸入食品「カルディコーヒーファーム」なども出る。日本ブランド以外では、「カルバンクライン」「トミーヒルフィガー」「ヴィヴィアンウエストウッド」「ナイキ」「ザ・ノース・フェイス」などが出店する。
4月以降に映画館と約20店のレストランがオープン、26年上半期に日本のららぽーと3施設にも入る子供向けの職業体験施設「キッザニア」が、台湾に初出店する。
地上1~6階を吹き抜け空間とし、1階屋内と施設前にイベントができる広場を作り、滞在機能も充実する。
同社は台北市近郊の新北市に三井アウトレットパーク(MOP)台湾林口を16年1月に開業し、台湾でのSC事業を開始した。現在、ららぽーと台中のほか、MOP台中港、同台南(台南市)も運営し、事業を順調に拡大している。MOP台湾林口は昨年12月に増床した。今後も開発を積極化し、26年には高雄市にもららぽーとを出す予定だ。