ミツフジとワコール ウェアラブルブラを共同開発

2019/04/25 14:58 更新


 ウェアラブルIoT(モノのインターネット)製品メーカーのミツフジとワコールは、働く女性の健康管理を目的としたブラジャー型のウェアラブルデバイス「アイブラ」を共同開発した。7月、ミツフジが法人向けに発売する予定だ。初回の納入枚数は3000枚。

 商品はワコールの既存ノンワイヤーブラをベースにストレスフリーな着け心地と正確なデータを取るために肌に密着する構造を新たに設計した。ミツフジは生体情報を検知する電極テープをブラに縫い付け、トランスミッター(データ送信端末)を着脱できる仕様にした。

 取得したデータは、ミツフジがIBMと開発したクラウドサービス「ハモン・フォー・ワーカー・インサイツ」でモニタリングと解析を行い、従業員の健康管理に活用してもらう。商品およびクラウドサービスはサブスクリプション(月額定額制)。1ユーザー当たり5000円で、ブラ6着とトランスミッター1個、クラウドサービスを提供する。

 共同開発にあたって、両社に航空会社のピーチアビエーションを加えた3社は「働く女性のためのウェアラブル」プロジェクトを進めてきた。ピーチの客室乗務員10人がブラの着用検証を実施。取得した生体情報をミツフジが医療機関などと開発した独自のアルゴリズムを基にストレスを定量化する技術を用い、医師が監修してストレスの解析まで行った。その結果、6時間以上の睡眠、習熟度に応じた業務内容などの条件下で、「ストレス値は平均より低いことがわかった」という。

トランスミッターが見えない仕様に設計した「アイブラ」


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