「ゼニア」は、フレーク状にしたカシミヤの原毛の山を背景に、ボリューミーなシルエットのエフォートレスウェアを見せた。
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天井からカシミヤフレークが雪のように降るなか、温かそうなアイテムが勢揃いした。大きな立体ポケットの付いたボックスシルエットのボンバージャケット、襟が取り外しできるブレザー、立体的な編みの中わた入りニットアイテム。肉厚でゆったりとしたパンツに、カシミヤのシャツやハイネックトップを幾重にも重ねてスタイリングした。
アーティスティックディレクターのアレッサンドロ・サルトリは、「レイヤードスタイルは、現代男性のライフスタイルに適合し、アウトドアから会議まで、様々なオケージョンに対応する。スーツやワイシャツといった従来のカテゴリーを排し、トップ、ボトム、インナー、アクセサリーという四つのカテゴリーだけで考える、自由が広がる着こなしだ」と語った。
ショーにはメンズを着た女性モデルも数人登場した。同ブランドが手掛けるメイド・トゥ・オーダーが可能なデジタルシステム「ゼニア・エックス」を活用し、女性も自らの体形にフィットしたメンズ服をオーダーできるという。
(ミラノ=高橋恵通信員)