「ジョルジオ・アルマーニ」は、アーカイブ展を開催中のブレラ美術館でショーを行った。アルマーニ自らが手掛けた最後のコレクションであるとともに、ブランド設立50周年の記念でもあり、大がかりな企画となった。
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来場者のドレスコードは、男性はブラックタイ、女性はそれに応じたものに設定され、ショー前のブレラ美術館周辺にはドレスアップした顧客やプレスら700人が集まった。レッドカーペットさながらの華やかさで、一般の人たちも大挙して押し寄せた。
新作は、ブランドの世界を象徴する二つの地が着想源となった。モダニティーを感じるミラノと、ヨーロッパとアフリカの狭間に浮かぶ地中海の島パンテッレリアだ。パンツスーツもイブニングドレスも、島を渡る風のような軽やかさで、流れるようにしなやか。ニュートラルカラーや深いブルーなど、大地と海、光を連想させる要素がちりばめられた。一つの章の締めくくりであり、次への序章という位置づけとなった。
東京のアルマーニ/銀座タワーでは10月27日~11月16日、約35体のアーカイブピースを展示する。

(青木規子)