「今は勢いがある」と自信を見せるのは、三起商行の木村皓一社長。インバウンドを含めた海外の客を中心に、高価格帯の商品が受け入れられている。
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高級路線にかじを切り、値上げと富裕層向けの「ミキハウスゴールドレーベル」を投入したことで「客層が明らかに変わった」。海外店舗数も101となり、「シンガポールやキプロスなど富裕層の多い国での売れ方が桁違い」という。
24年2月期の売上高は180億円弱、粗利益率は2ポイント改善の63%を見込むが、英ハロッズでの販促などブランディングの経費で営業減益となる。今期は「安い商品が無くなる」ことから、粗利益率はさらに2、3ポイント改善を見込む。
24年秋冬物では、ゴールドレーベルでビキューナとベビーカシミヤを使用した100万円以上のニット製品を販売するなど、さらなる高級化路線を進める。