ミキハウス 本店で中国人ママと情報交換会

2019/06/21 06:25 更新


 ミキハウスは、本社に併設する「ミキハウス」八尾南本店で在日中国人の母親を招いた情報交換会を開いた。同社の商品やサービスがどう受け入れているかを把握し、新たなニーズを掘り起こすことが狙い。在日の中国人ママが集う一般社団法人「美ママ協会」と組んで実施した。

 同協会会員の0~7歳の子供を持つママや妊婦ら12人が参加した。ミキハウスの品質管理部や店舗管理部の社員が、海島綿やオーガニックコットンを使った肌着、日焼け止めを含むスキンケア商品について説明し、意見が交わされた。中でもスキンケア商品への関心が高く、ローションやミルクを塗る順番や季節別のケアに関する質問が出た。

 参加者全員がすでにミキハウスを愛用している。来日して5年で2歳の女の子の母である米媽さんは、「夫の同僚にもらった出産祝いでミキハウスを知った。丁寧に接客してもらえるところが好き」という。日本在住5年の2児の母である小熊さんは、「洗濯をしても型崩れしないところが気に入っている」と話した。肌あたりを重視し、縫い目が少なくなるよう設計されたパターンや平面縫製を紹介する動画も流した。

 その映像をスマートフォンで撮影していた来日して10年のnatsumiさんは、「微博(ウェイボー)で発信する。デザインがかわいいのはみんな知っているが、品質の良さももっと広めたい」と話す。美ママ協会の李佳霖代表理事は、「中国のママは子供に全てをかけていて、できるだけ良いものを使ってあげたいと考えている」とし、ミキハウスの商品は高い品質で支持を得ているという。

 同協会との情報交換会は2回目。前回は、東京・浅草で主に新生児用の肌着についての勉強会を実施した。部屋が暗い中でも着せやすい仕様や、ロゴを使ったデザインへの要望が出たことから、実際にロゴを使った商品を増やしている。全ての声を商品やサービスに反映することは難しいが、「声を聞き続けることが大切」と考え、今後も情報交換会を不定期で開催する予定だ。

スキンケア商品への関心が高く、質問が複数出た


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