「ミカコ・ナカムラ」今秋冬 山の凍った〝雪の青〟表現

2018/05/22 05:53 更新


 オールウェイズのレディスセミオーダーブランド「ミカコ・ナカムラ」の18~19年秋冬は、きれいなブルーを主役にした。デザイナーの中村三加子がかつて見た、欧州の山の凍った〝雪の青〟を表現している。

 ブルーは、あさぎと真っ青な高い空を思わせる青がある。カシミヤコートの定番「ルナ」は、その風合いにブルーがよく映える。冬山の枯れ枝を刺繍で描いたタイプもあり、それは白い雪の色に黒で枝を描く。やはり静かな山の景色をイメージさせる。

 アイテムで新しいのは、スタンドカラーのコート、肩に掛けるだけでも着られるマント、胸まで覆う大きなバルーンカラーのドレス、浅いVネックから拝み合わせになったジャケットなど。糸がふさふさ長く下がるカットジャカードのドレス、フォックスファーをティアードのように重ねたケープは、素材が発する存在感が魅力だ。先シーズンから出しているセットアップのシリーズは、ライトカシミヤを使ったマニッシュに寄り過ぎないデザインのテーラードジャケットとパンツ、プルオーバーブラウスなどが揃う。

 オーダー価格はコート23万円から、ジャケット18万円から、ドレス27万円から。

ミカコ・ナカムラ18~19年秋冬のブルー


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