《めてみみ》日本を主としない覚悟

2026/10/27 06:24 更新NEW!


 「日本を主としない覚悟を持つ必要がある」。良品計画の清水智社長は決算会見でこう語った。26年8月期は過去最高業績を達成した。次の3カ年では営業収益1兆2980億円、営業利益率12%を目指す。

 国内事業で安定成長を維持し、中国を含む東アジアや東南アジア、欧米で出店を拡大、インドや中東の市場開拓にも着手し、営業収益に占める海外事業の比率を現状の4割から52%まで引き上げる。

 事業拡大には「地球儀の視点が大事」と見る。世界を平面の地図でなく、一つながりの球体で捉え、商品開発や物流など各市場共通の業務の本部機能は、ノウハウと人材が豊富な地域に移す。既に「ECとマーケティングの本部は中国に移管した」。

 多くのグローバル企業と同様、良品計画も市場と調達における地域軸と業務軸、二つの指揮命令系統を持つマトリクス経営に移行する考えだ。現時点の組織の陣形も数年先を見据えた「想定の一例であり、必ずそうなるとは限らない」。重要拠点の位置は時間の経過とともに移り変わる前提で随時見直す。

 今後の成長には、部門や地域の壁を取り払い、強い市場と優れた人材を結び付けていく必要がある。冒頭の「日本を主としない覚悟」には、日本からではなく、俯瞰(ふかん)するように世界を見る視点が不可欠だという意味が込められているだろう。



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