《めてみみ》テナントの“ポイ活”

2026/10/23 06:24 更新NEW!


 気温が下がり、前年に比べて夏物より高単価の秋物が中心となったファッションビル・駅ビルの9月商戦は、ほとんどの施設で前年実績を上回った。「秋物の先取り購入でアウターが動いた」といった声も多かったが、「ポイントアップ前に高単価商品の取り置きが多かった」といった担当者のコメントも目立った。

 定期的に実施している3倍や5倍といった館のポイントアップ企画。それを活用し、各テナントがカード会員に対して購入予定商品の取り置きや先物の購入を積極的に提案していたことがうかがえる。物価高による消費行動の変化に加え、読みづらい気候が続くなか、こうした企画はテナントにとっても顧客の購買意欲を高める有効な販促策になっているようだ。

 かつて、館のポイント付与・利用対象外のテナント数は今よりもずっと多かった。対象テナントでも、館の会員を増やすよりも、自店の会員数を増やすことを優先する傾向があった。

 「館のカード会員が増えることで、自店への買い回りが増え、結果、売り上げにもつながりますから」。10年前、カード会員獲得数で常にトップランクだったあるテナントの店長が、そう話していた。消費者の「ポイ活」が広がっているといわれる。同様に、テナントでも、館のポイント施策を積極的に生かすポイ活が定着してきたようだ。



この記事に関連する記事