スポーツ競技「HYROX」(ハイロックス)が注目されている。1キロのランニングとワークアウトを交互に8回繰り返すもので、有酸素運動と筋力トレーニングの要素をバランスよく含んだ新感覚の屋内フィットネスレースだ。
17年に誕生した新スポーツだが参加人口は急速に増えている。26年は世界100以上の都市で大会が開かれ、5、6月に行われた米ニューヨーク大会では同地で例年催されるマラソン大会と同規模の5万人が参加したという。日本には25年8月に進出し、回を追うごとに参加者が増加。3回目となる先月の千葉大会では1万2000人に達した。
人気の理由はジムなどで鍛えている人たちの日頃の成果を披露する機会になっていること。観覧エリアの距離も近く、競技者と観客との一体感がある。会場は熱気に包まれ、カルチャーショックを受けた。
第1回大会から協賛するプーマによると、日本では3年ほど前から取引先の小売り関係者にハイロックスを紹介していたが、なじみの薄さなどから「当時は関心を持たれなかった」という。もちろん日本で流行するとは限らないため、視察や調査の判断に慎重になっていたのは理解できるが、この盛り上がりを見ると「もったいなかったのでは」とも思う。新たなムーブメントの芽を見つけるための労力は惜しまないようにしたい。
