27年春夏欧州メンズファッションウィークが終わったばかりだが、都内はメンズを中心にデザイナーブランドの展示会が真っ盛りだ。楽天ファッション・ウィーク東京は8月末の予定だが、それに先んじてこの時期にショーをするブランドもある。東京のファッションウィークといえば、かつてはパリの後の10月に開催されていた。しかし、それでは小売店のバジェット(仕入れ枠)がなくなってしまうという名目で、ニューヨークの前に開催するようになった。それでも一部のブランドにとっては遅いのだろう。ここ数年、7月に展示会やショーが続々と開かれるようになった。
展示会が早まっている理由の一つは、やはりバジェットの確保だ。それに加えて、生産時間の確保も大きな理由になっている。昨今は技術力のある工場に依頼が集中するあまり、納期遅れが生じかねない状況にある。東京のデザイナーブランドの規模のオーダーだと、時期によっては生産を後回しにされることも多いと聞く。こうした状況を見越して、早めにオーダーを締めて生産が集中する前に、工場のラインを確保する考えだ。
デザイナーたちの際立った個性が光る物作りを実現するには工場の確保は不可欠。サンプル製作を早めたことで、海外展開も視野に入ってくる。展示会やショーの前倒しという状況をポジティブにとらえたい。
